性体験における避妊具の使用とアジスロマイシン

性体験の低年齢化は、しばしばマスメディアなどで話題にされますが、歴史的に見れば必ずしも正しいとは言えません。江戸時代以前の庶民は性に関して寛容であり、現在よりも低年齢で初体験する機会も多かったと考えられます。また性情報の氾濫が風俗の乱れに繋がっているという主張もありますが、これも証拠があるわけではなく、思い込みに過ぎない可能性があります。とはいえ扇情的な情報ばかりが多く、避妊具に対する正しい知識がないために、性感染症が蔓延するという傾向は否定できません。避妊具は望まない妊娠を避けるだけでなく、性感染症を予防するためにも重要ですが、初体験のときから使用する人は多くないと言われています。
性器クラミジア感染症は1980年代から急激に増えたと言われていますが、これは検査法が確立されたせいで、実は江戸時代から多かったという説もあります。クラミジア自体は珍しい菌ではなく、歯周病や結膜炎の原因にもなります。性器クラミジアは避妊具の適切な使用によってリスクを減らせますが、感染してしまった場合はアジスロマイシンが良く効きます。
アジスロマイシンは抗生物質のひとつで、クラミジアを死滅させる効果があります。肺炎などにも用いられ、小児用の飲み薬にもなっています。少量ずつ3日間に分けて服用する飲み方もありますが、性器クラミジアの場合はまとめて大量に飲み、一気に除菌するのが普通です。ただし下痢や腹痛を起こす場合があり、胃腸の弱い人は少量ずつ服用します。
アジスロマイシンは強力な薬ですが、耐性菌を生じる危険があるので、むやみに常用するのは好ましくありません。薬だけに頼らず、避妊具を併用するのが性感染症予防の基本です。